リンクシェア スペシャルインタビュー

2006年で創業100年を迎えた日本のスポーツ品産業リーディングカンパニー、ミズノ。世界でも屈指の総合スポーツ品メーカーとしてスポーツ振興に注力し続けている精神、「TECHNOLOGY and CRAFTMANSHIP」の真髄を体験するべく、同社のメイン商品「ゴルフクラブ」「野球用木製バット」を、主に特注製品を職人達の手で製造する、歴史と伝統の養老工場にしゃちょーが迫った。  

岐阜県養老町の閑静な川のほとりにたたずむ「ミズノ テクニクス(株)養老工場」。 もともと家具職人が多い地域だったそうで、1945年以降より卓球台、スキー板、テニスラケット、ゴルフクラブ(パーシモン)、バットといった「木」の製造を中心に発展していっていた。乾燥技術・加工技術は今でも世界最高水準を誇る。

まずはゴルフクラブ製造棟へ。 ミズノのゴルフクラブ製造の歴史を ミズノ テクニクス(株) ゴルフ製造部カスタム課 課長 光野雅人氏(以下 光野氏)より説明をいただく。 古く戦前から、まさに日本のゴルフと共に歩んできたと言っていい、長い歴史に早くも感銘を受けるしゃちょー。

■ゴルフクラブの歴史ミュージアム

光野氏:

海外製品を販売していたのが商業のはじめ。最初からゴルフクラブメーカーだったわけではないのです。いまでは、海外のプロゴルファーも結構ミズノ製品をつかって頂いているようです。

花崎

タイガー・ウッズも最初はミズノだったのですね!実は、ワタシもミズノを利用させて頂いています・・・(笑。

 

■アイアンクラフトマンとの対談

光野氏:

現在、ミズノの取引先の中でもおよそ100店舗以上で展開しているカスタムオーダーですが、自分にピッタリあったサイズや好みにあったクラブ作りの歴史は、一番ミズノが古いのです。トップクラフトマンが常駐するこの工場(ミズノテクニクス)まで、わざわざ実費でオーダーの注文に来る方も多く、先日は四国の連絡船船長さんもいらっしゃいました。

ここで、ミズノ テクニクス(株)ゴルフ製造部フィッティングセンター クラフト担当 野村武志氏(以下 野村氏)にご登場いただく。岡本綾子プロを始め、多くのプロゴルファーは現役を退いても野村氏との信頼関係は続いているそう。現役の方でも他のメーカーの新製品を持ち込み、野村氏に判断してもらうこともあるとか。ちなみに野村氏ご本人もゴルフスコアもハンディシングルの腕前とのこと。

花崎

全部手作業ですか?

野村氏:

はいそうです。ミリ単位の加工ですからね。1キロ近くあるものを300グラムくらいまで削っていきます。

昔のカスタマイズ要求と今の要求で大きく変わったところはありますか?

野村氏:

キャビティですね。昔と今では形状がまったく違います。

光野氏:

実はここからここまで削れる人はいまでは3名しかいないです。

野村氏:

削るのに3日かかりますが・・・(笑)

 

いままでミズノさん製品を使われて、その後他社製品に移ってしまった方はいますか?

野村氏:

僕が25年この仕事に携わってきて、ほとんどミズノ以外を使われたお客様はいないですね。外国人の方ではいますが。

光野氏:

ミズノのクラフトマンはやっぱり他のメーカーのクラフトマンより信頼があるようにおもいます。

花崎

そういった技術は若い方に継承を?

野村氏:

実は年々難しくなってきています。今はパーシモン(柿の木:昭和40年代迄はウッドクラブのヘッドはパーシモンで作られた)じゃなくて、チタン等のメタルに変わっています。どんどん便利な時代になってきていることに比例して、正直、プレーヤーの技術が下がっている気がします。

光野氏:

今、女子プロで上位者がコロコロ変わったり、15歳の石川遼プロが上位にきたりするのは正直「道具」がフォローしている部分が多いと思います。昔で言うと確実な「腕」で勝負していた青木プロや岡本プロとは時代が違いますよね。

野村氏:

パーシモンの時代は、クラブを雨の後放置するとフェイスが膨張して破裂してしまう。だけどチタンだとどんなに雨の中に放置していてもさびませんよね。そういう流れが今のゴルフの現状かなって思います。4大メジャー日本人がタイトルを取るなんて、って思っていましたが、この時代なら石川遼プロが15歳でタイトルとっちゃうかもって思いますね。本来はあの年であんなボールを打っちゃいかんです。

花崎

それでも、本当の頂点、トップオブトップのプロは、機械による製造技術のアップだけじゃない職人の微妙な仕上がり、そういう部分もあって、まさにそこを求めて野村さんのところに今でも来ているお客様がいるのですよね?

野村氏:

そうであって欲しいですね。我々は、ライ19°と言われれば完璧に19°になるよう手で削ります。機械ではそこまで精緻にはできない。そうでないと我々がいる意味がない。信頼関係が一番です。

ニック・ファルドと野村氏- ニック・ファルドは1987、1990、1992年の全英オープンのチャンピオン。1989、1990、1996年のUSマスターズのチャンピオンにも輝いた、世界のトッププレーヤーの一人である。野村氏は1990年から98年の間、ファルドと世界ツアーを共に移動し彼をサポートし、メジャー優勝に貢献。工場にはファルド氏著作のゴルフ本に直筆で野村氏宛にサインが入っていた。

 

 

光野氏:

その部分は守っていかなきゃいけない。石川遼プロの影響なのか、最近子供にゴルフを習わせる家族が多くなり、家族で工場を見に来る方もいらっしゃるのですが、こういうハンドメイドなところを見ると、すごくクラブを大事にしてくれるようになっているみたいです。

インタビュールームの隣には、実際の試打により本人の適性や特徴を測定し、それぞれの人に最適なゴルフクラブをカスタムメイドするサービスを行っている。週末は既に3ヶ月先まで予約で一杯とのこと。

 

■試打ロボット

1台約1000万円相当。これで自社や他社の新製品の性能分析をします。基本的にはフルスイング動作で試打しますが、わざとヘッドやヒールで打った場合の結果分析もします。 すごい迫力。同じスイングをロボットにさせると、必ず前後2メートル程度の誤差で同じところに飛ぶそう。あーおれもロボットになりたい(byしゃちょー)。

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投稿者: リンクシェア 日時: 2008年6月22日 17:51 パーマリンク
社長対談 MIZUNO 社長インタビュー ミズノ

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