日々のものを積み上げていく、そこからしか人は成長しない ジャパネットたかたが生まれた経緯そして果敢に挑戦するまで

そうしたら九州で2番か3番になりました。ソニーさんでも面白い会社があるねって話になったんでしょうね。2年くらいしてソニーの商品を月に5,000万円くらい売りたいなと考えるようになりました。目の前にあるものを一生懸命やっていた。スモールステップで日々のものを積み上げていくことからしか人は成長しないんです。
ラジオは、3年くらいで40億50億売り上げるようになりました。でも、やってるうちにラジオを聴いている人は100人に5人もいないのかと気づき、それならこんないい商品はもっと多くの方がご覧になるテレビを通して紹介したいと考え、テレビショッピングに参入していきました。
でもご年配の方はテレビやラジオではなく、カタログやチラシなど、ペーパーでないと安心されない方が多いので、折込のチラシをやろうと、1年後くらいに新聞折込チラシを始めました。そうするうちに会員様が増えていき、そうしたら次は会員様の専門カタログを作ろうと。8年くらい前にはインターネットがはやってきたから、じゃあインターネットもやろうと。目の前にお客様や世の中が求めるものがあれば、そこは果敢に挑戦して集中するというやり方をやってきました。

テレビの撮影も、一週間ごとに全員20数名が福岡とか東京とかに移動して撮影して、朝早く飛んで夜遅くに帰ってきてもう大変なわけです。それで自社スタジオ作ったのが8年前。スタジオは作ったんですけど、人が居ないんです(笑)
テレビ局では、7年8年やってカメラを持たせてもらうんだから半年での放送開始は無理だと周りから言われました。でも、やるしかない。それから社員を3~4ヶ月東京の有名なスタジオに研修で行かせ勉強をさせました。

翌年の3月からスカパーの242が始まる。イヤでもできなくても、やらなきゃいけない状況。東京で研修をしてきた社員と一緒に佐世保に制作会社の方もお越しいただいて3ヶ月4ヶ月もやったら、すっかり社員は覚えました。もちろん中途採用でベテランを採用しましたが、他は全部社内の素人だった。今では総勢60名くらいの制作スタッフがいます。
なんでも「やれない」という前提じゃなくて「やろうと思って取り組めば、できてくる」そういうことが99.9%世の中あると思っていて、やるかやらないか、だめな時はどう変えていくか。自分はそう思っているんですよね。店舗でカメラを売っていた当時とスタンスは全部変わんないんです。すべて積み上げていく。
人はやる前に考えちゃうんですよね。やれないんじゃいないかと。でも、99.9%はやらないで悩んでいる。悩まないでいいことを悩んでいる。私は60歳になりましたが、悩んで眠れなかったことはこれまで1度もない。まあ、それは私が鈍感なのかもしれないけど(笑)。

スタジオ生放送拝見させていただいたんですが、プロフェッショナリズムが感じられてすごいと感心しました。それも一からすべて育てられたと。
まあどんな世界でも、パーフェクトはないですよね。今やっていることでも新しい課題がどんどんでてきますし、常にエンドレスに課題を解決していくことが大切だと。
もし自社のテレビスタジオを作っていなかったら、おそらく今のジャパネットはなかったでしょう。それでも7年経って、人は自社の社員だしスタジオもあるしと安心したらもう先はありません。1年前にはハイビジョンの中継車を「もっとおもしろい番組にしたい」と考え導入しました。

お客様は、企業が出すメッセージや新しいことを常に求めていらっしゃるから、それに応えていける変化対応力が必要です。それを常に発揮していける力を、企業も人(従業員)も持っていることが重要だと思っています。
数字はその数字を達成した瞬間に過去のものになるわけですから、次のものに進まなきゃいけない。課題を自分の中に、企業の中に、グループの中に出していける。そういうものが組織として息づいていなきゃいけないですよね。

御社のサイトや高田社長のコメントのなかで「感動できる人」を求めているというメッセージ、私も非常に共感できるところです。リンクシェアも「共感と共有」というところを経営理念とさせていただいているのですが、アフィリエイトというしくみも、自分がパートナーになった企業や商品をいかに感動というかその思いを伝えていくかというところだと思っています。

一方で、感動というのは、ある意味、主観ですよね。それを実際に人に伝え、その人の言葉を聞いて、「購買」というアクションにまで結びつけるというところ、これは本当に大きな差があって、そこへはなかなか人がいけなくて、だんだん感動を表現しなくなったり、まあ自分だけ満足していればいいやとなったりするんですが、そこでぜひお伺いしたいのが、「感動」というところをどう表現するかという点です。高田社長がモットーとされているところなどあれば是非教えていただきたいです。
感動っていうのは、結果的に人間の心ということ。どの人も与えられる命は一つです。生まれてきて二度生きる人はいませんから。
人間の「感じる心」っていうのはどの動物にもないものなんですね。うちの犬はどんなにおいしいものあげてもおいしいっていう表情はしないですから(笑)。人間として生まれてきて、笑ったり泣いたり‥これなくして人生はもったいないと思うんですよね。だから自分が「感じた」ものは自然に人に伝える。
「自然に」ですか‥。
自然ですね、本を読んでも感動する、テレビを見ても感動する、テレビショッピングしても感動する。だから10感動したら10伝えたい、あっちこっちでしゃべってますよ。「感じる心」っていうのはずっと引き継がれていくんですね。感動を伝えていかなきゃいけない。うれしいことも悲しいこともね。まずは「自分が感じて」人に伝えていくことがものすごく大事だと思います。

たとえばね、結婚する‥結婚ってなにかと考えたら、全くの知らない他人同士が好きになって結婚するでしょう。そういう「感情」っていうものをお互いに表現しあうことが平和の根幹じゃないかな。オーバーに言うと、よかったよね、おいしいね、かなしいいね、かわいそうだね、とお互い伝え合う。そうすれば子どもができた時、子どもが家庭をつくった時、同じように伝え合う家庭になりますよ、幸せの輪がどんどんそうやって広がっていくんじゃないかなと思っています。
社員が会社で働く時間って長いんです。一緒にいる時間が長いでしょう。だからもっと感じなさい、というよりも、感じてほしいと思うから、私は社員に伝えるんですよ。そうしたらジャパネットという集団の感動の輪が広がっていき、ゆくゆくは世の中に元気を与えていけるんじゃないかと思っているんです。
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