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エストロゲンとは?女性ホルモンの基本的な役割をやさしく整理

この記事は広告・プロモーションを含んでおります。
「エストロゲンとは?女性ホルモンの基本的な役割」の文字と、ハートを描いたピンクの女性シルエット、右側で微笑む白い服の女性が配置された解説用バナー。

エストロゲンは、「卵胞ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンの一つです。
ステロイドホルモンの一種で、主に卵巣から分泌され、妊娠の準備や月経、骨や血管の健康などに関わっています。

女性ホルモンというと女性だけのものに聞こえますが、男性の体でも少量が作られ、さまざまな働きを担っています。

この記事では、「エストロゲンとは何か」を中心に、種類、作られる場所、主な働き、もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンとの違い、一生の中での変化を順に整理します。

専門用語はその都度説明しますので、初めて調べる方も安心して読み進めてください。

【監修】乾 雅人 銀座アイグラッドクリニック 院長

監修者

銀座アイグラッドクリニック 院長
乾 雅人
(紹介ページ)

2010年、東京大学医学部卒業。同大学附属病院で初期臨床研修、外科専門研修を修了。同大学大学院では外科学(呼吸器外科)を専攻し、肺移植領域の研究に従事。2020年、銀座アイグラッドクリニックを開業。臨床行為に従事する傍ら、医療コンサルティング会社も経営。総合病院や製薬会社、保険会社、会計事務所などの業務を補佐し、医療の社会問題化と向き合っている。NMNの上位互換である5デアザフラビン(TND1128)臨床研究の第一人者でもあり、眠れる知財の普及に尽力している。

目次

エストロゲンとは?まず押さえたい基本

ピンクの円内にエストロゲンの化学構造と文字があり、「血液などで運ばれる」と書かれた矢印が、「全身の働き」と記された人体のシルエットへ向かう図。

エストロゲン(エストラジオールを指して使われることもあります)は、ステロイドホルモンの一種で、黄体ホルモン(プロゲステロン)と並ぶ女性ホルモンです。
男女ともに体内で合成・分泌され、微妙なバランスで身体全体の営みに関わっています。

「ホルモン」とは、体の特定の場所で作られ、血液などを通じて全身に運ばれ、別の場所の働きを調整する物質のことです。

エストロゲンは、その中でも性機能の発達や妊娠に関わる代表的なものです。

なお、エストロゲンは単独の物質名ではなく、似た構造をもつホルモンのグループの呼び名です。

次の節で種類を見ていきましょう。

エストロゲンの3つの種類と作られる場所

エストロゲンにはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類があります。これらは同じエストロゲンの構造をもちますが、それぞれ少しずつ違う作用を持ちます。

つまり、「エストロゲンはどこで作られるのか」という疑問への答えは、種類や状況によって異なります。

一般的には卵巣が中心ですが、体脂肪や副腎、妊娠中は胎盤も関わります。

エストロゲンの主な働き

エストロゲンの働きの図解。上段は卵巣で卵胞を成熟させ、排卵に備え、子宮内膜を厚くする流れ。下段は人体のシルエットを囲み、肌ツヤ、血管、骨密度、脳の働き、コレステロール値、筋肉の強さを示す。

妊娠の準備を整える

エストロゲンは「妊娠の準備」をするホルモンです。
卵巣内の卵胞を成熟させて排卵に備えたり、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしたりします。

ここでいう卵胞とは、卵子を含む小さな袋状の組織のことです。

「卵胞ホルモン」という別名は、この卵胞を育てる働きに由来すると考えるとイメージしやすいでしょう。

全身の健康にも関わる

エストロゲンは生殖だけでなく、肌ツヤをよくする、血管をしなやかに保つ、骨密度を保つなど、さまざまな働きをしています。

米国の公的機関の説明では、男女を問わず、健康的なコレステロール値や血糖値、骨や筋肉の強さ、集中力などの脳の働きにも重要とされています。

エストラジオールについては、排卵を助けることや子宮内膜を厚くすることで妊娠を可能にするほか、脳や骨の健康を支える働きもあるとされています。

エストロゲンとプロゲステロンの違い

エストロゲンとプロゲステロンの役割、子宮内膜への作用、その他の働き、分泌のピークを左右に並べた比較図。下部に排卵前はエストロゲン、排卵後はプロゲステロンが主役と示す。
スクロールできます
比較項目エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)
役割のイメージ妊娠の準備をする妊娠を成立・継続させる
子宮内膜への作用着床しやすいよう厚くする着床しやすいよう柔らかくする
その他の働き卵胞の成熟、肌ツヤ、血管、骨密度など体温を上げる、乳腺を発達させる
分泌のピーク排卵前排卵後
エストロゲンとプロゲステロンの比較(厚生労働省関連サイトの医師による解説に基づく)

プロゲステロンが増加すると、むくみや食欲増加、眠気、イライラなどが起こりやすくなるとされています。このように、2つのホルモンは月経周期の中で順番に主役が入れ替わります。

エストロゲンは男性にもあるのか

あります。エストロゲンは男女ともに体内で合成・分泌されるホルモンです。

男性では、エストラジオールが精巣で少量作られ、エストロンも体脂肪や副腎で作られます。

男性のエストロゲン濃度は一生を通じてあまり変わらないとされ、高い値が続く場合は何らかの健康上の状態のサインになることがある、と説明されています。

月経周期と一生の中での変化

エストロゲン量の推移を示す曲線のグラフと、思春期・妊娠出産授乳期・40代以降・閉経後の女性のイラスト。下部に閉経前後の更年期障害の説明がある。

エストロゲンの量は一定ではありません。女性では大きく変動し、思春期に上昇し、妊娠中に最も高くなり、閉経後に低下します。

  • 思春期:エストロゲンの分泌が増え、初経を迎えます。日本人の平均初経年齢は12歳で、月経周期が安定するまでには数年かかり、20代で多くの人が安定します。
  • 妊娠・出産・授乳期:妊娠するとエストロゲンとプロゲステロンは大きく増加し、出産後の授乳期には急激に減少します。
  • 40代以降:エストロゲンが減り始めます。月経が1年間ないと閉経と判定され、日本人の平均閉経年齢は50歳です。
  • 閉経後:エストロゲンの減少により、骨粗鬆症や動脈硬化のリスクが上昇することが知られています。

閉経前後の数年間は、ホルモンバランスの変動によって、いわゆる更年期障害に悩む人も多くいます。症状は人によって大きく異なります。

バランスが乱れたときに気をつけたいこと

エストロゲンの分泌バランスが乱れると、生理不順や不妊の原因になることがあります。

月経に関する不調を我慢したり市販薬で抑えたりしているだけでは根本的な解決にならず、気づかないうちに重大な病気が進行している恐れもあるとされています。

気になる症状があれば、産婦人科への相談が勧められています。

エストロゲンの検査について

エストロゲンの量は血液、尿、唾液で測る検査があり、医療機関で行われます。
適正な値は年齢、性別、検査の目的、測るエストロゲンの種類などで異なり、女性では変動が大きいため、複数回の検査で傾向を見ることもあります。結果の意味は医療機関で確認してください。

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エストロゲンは女性だけのホルモンですか?

いいえ。女性ホルモンと呼ばれますが、男女ともに体内で作られます。男性では精巣などで少量が作られています。

エストロゲンとプロゲステロンの一番の違いは何ですか?

エストロゲンは妊娠の準備を、プロゲステロンは妊娠の成立・継続を担うホルモンとされています。月経周期では排卵前にエストロゲンが、排卵後にプロゲステロンがピークを迎えます。

まとめ

エストロゲンは、エストロン・エストラジオール・エストリオールの3種類からなる女性ホルモンのグループです。

卵巣を中心に、体脂肪、副腎、妊娠中は胎盤などで作られ、妊娠の準備に加えて、骨や血管、脳の働きなど全身に関わります。

男性にも少量あり、女性では月経周期や年齢によって大きく変動します。プロゲステロンとは役割が異なり、両者のバランスの中で体の状態が保たれています。

月経や更年期の不調が気になるときは、産婦人科などの医療機関に相談しましょう。

参考資料

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