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コレステロールをうたう食品の表示の見方|機能性表示食品とトクホの違いと確認手順

この記事は広告・プロモーションを含んでおります。
左に「機能性表示食品」と書かれたヨーグルト容器、右に「トクホ」と特定保健用食品マークのある緑色のボトル、中央に「違い」の矢印とチェックリストの「確認手順」が並ぶ、コレステロール表示の見方の図。

コレステロールに関する表示のある食品を選ぶときは、まず「機能性表示食品」なのか「特定保健用食品(トクホ)」なのかを見分け、次にパッケージの届出番号や摂取目安量、注意事項を確認するのが基本です。

機能性表示食品は事業者が消費者庁長官へ届け出る制度で、トクホは国の審査と許可を受けた食品という違いがあります。どちらも医薬品ではなく、病気の治療や予防のために摂るものではありません。

この記事では、店頭やネットで迷いやすい点を順番に説明します。

この記事の要点

機能性表示食品は届出制、トクホは国の審査・許可制です。購入前に、届出番号で公表された届出情報を確認できます。

摂りすぎれば効果が増えるわけではないので、摂取目安量と注意事項も必ず読みましょう。

【監修】乾 雅人 銀座アイグラッドクリニック 院長

監修者

銀座アイグラッドクリニック 院長
乾 雅人
(紹介ページ)

2010年、東京大学医学部卒業。同大学附属病院で初期臨床研修、外科専門研修を修了。同大学大学院では外科学(呼吸器外科)を専攻し、肺移植領域の研究に従事。2020年、銀座アイグラッドクリニックを開業。臨床行為に従事する傍ら、医療コンサルティング会社も経営。総合病院や製薬会社、保険会社、会計事務所などの業務を補佐し、医療の社会問題化と向き合っている。NMNの上位互換である5デアザフラビン(TND1128)臨床研究の第一人者でもあり、眠れる知財の普及に尽力している。

目次

機能性表示食品とトクホは何が違うのか

保健機能食品の3区分を示し、トクホは国の審査と消費者庁長官の許可を経て許可マークが付くこと、機能性表示食品は事業者の届け出で国の個別審査がないことを左右で比べた図。

国の制度である保健機能食品には、栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品の3種類があります。

国が定めた基準などに従って食品の機能が表示されている食品ですが、医薬品とは異なり、疾病の治療や予防のために摂取するものではありません。

機能性表示食品は、事業者が安全性と機能性の科学的根拠などを販売前に消費者庁長官へ届け出れば、機能性を表示できる制度です。

トクホと異なり国が個別に審査をしないため、事業者が自らの責任で科学的根拠に基づく適正な表示を行う必要があります。

一方、トクホとして販売するには、効果や安全性について国の審査を経たうえで消費者庁長官の許可を受けなければなりません。許可を受けた食品には許可マークが付されています。

スクロールできます
比較項目機能性表示食品特定保健用食品(トクホ)
国との手続き販売前に消費者庁長官へ届出国の審査を経て消費者庁長官の許可
個別審査消費者庁長官による個別審査なしあり
表示の責任事業者の責任許可を受けた表示
目印届出番号許可マーク
機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)の制度上の違い

コレステロールをうたう食品の表示は何を意味するか

トクホの「コレステロールが高めの方に適する」表示の対象者、LDL値の境界域120〜139と軽症域140〜159mg/dL、関与成分の例、商品ごとの違い、医師などへの相談を示した図。

トクホのうち「コレステロールが高めの方に適する」表示をした食品は、原則として、LDLコレステロール値が境界域および軽症域にある人を対象とした有効性試験の結果をもとに作られた製品です。

境界域はLDLコレステロール120〜139mg/dL、軽症域は140〜159mg/dLとされています。

このカテゴリのトクホの関与成分には、キトサン、植物ステロール、大豆たんぱく質などがあります。関与成分とは、表示された機能に関わる成分のことで、機能性表示食品では「機能性関与成分」と呼ばれます。

商品ごとに成分も対象者も異なるため、一つの商品の内容を別の商品に当てはめないようにしましょう。

健康診断でコレステロール値が高いと診断された方は、医師・薬剤師・管理栄養士などに相談してください。

また、コレステロール値は低いほど良いというものではないため、基準範囲も参考にする必要があります。

血液検査の範囲として、LDLコレステロールは60〜119mg/dL、HDLコレステロールは40mg/dL以上とされています。

パッケージで確認したい項目

パッケージのイラストに、商品名、機能性表示食品かトクホかの表示、届出番号、一日当たりの摂取目安量と摂取の方法、注意喚起事項、事業者の連絡先の電話番号が引き出し線で示されている図。

パッケージには、一日当たりの摂取目安量、摂取の方法、摂取する上での注意事項が表示されています。

まずここを読み、自分の状況に合うかを確かめます。

  • 機能性表示食品かトクホか(許可マークや届出番号の有無)
  • 届出番号(ローマ字と数字の組合せ)と商品名
  • 一日当たりの摂取目安量と摂取の方法
  • 注意喚起事項
  • 事業者の連絡先の電話番号

届出情報の調べ方

パッケージの届出番号と商品名の確認、消費者庁の届出情報検索、番号や商品名の入力、様式Iの閲覧、パッケージとの見比べへと矢印で進む手順図。

機能性表示食品の届出情報は、消費者庁の「機能性表示食品の届出情報検索」で誰でも確認できます。

パッケージに記載の届出番号や商品名を入力すると詳細が表示され、商品のパッケージも見られます。

消費者は特に「様式I:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)」を確認するよう案内されています。

  • パッケージで届出番号と商品名を確認する
  • 消費者庁の届出情報検索を開く
  • 届出番号や商品名を入力して詳細ページを開く
  • 一般消費者向けの基本情報で、安全性と機能性の要約を読む
  • パッケージの表示内容と届出内容が合っているか見比べる

届出者が一般消費者向けに安全性と機能性の要約を記載しており、システマティックレビュー(一定のルールに基づいた文献調査)がPRISMA声明2020に準拠しているかどうかも確認できます。

令和7年4月1日以降の届出ではPRISMA声明2020に準拠することとされています。

広告やウェブサイトの表現を見るときの注意

黄色い服の女性が頭上に「?」を浮かべ、考え込んでいる。左のパソコン画面には「広告」と「機能性」の吹き出し付きの容器、右には容器の載った「届出内容」の書類がある。

消費者庁は、公表されている届出内容を超えた広告を鵜呑みにしないよう呼びかけています。

過去には、消費者庁または国が機能性表示食品の効果を認めているかのような表示をしたウェブサイト広告が問題になりました。

機能性表示食品は国が個別に効果を認めたものではないため、広告の言葉と届出内容が一致しているかを確かめることが大切です。

なお、サプリメントや栄養補助食品などの名称で売られていても、機能性表示食品やトクホの手続きを経ていなければ一般食品であり、機能性の表示はできません。

機能性を連想させる売り方がされることもあるため、表示の種類を先に確認しましょう。

食生活と摂取量の考え方、医薬品との違い

機能性表示食品を使う前に、まず主食・主菜・副菜を基本とした食事のバランスを振り返ることが勧められています。

過剰な摂取が健康に害を及ぼす場合もあります。体調に異変を感じたら速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。

コレステロール値が高めの方向けに、トクホの解説では、コレステロールを多く含む食品や脂肪の多い食品を控え、食物繊維を十分に摂ることが生活習慣の基本として挙げられています。

油脂類のトクホでは、コレステロール値の低下と引き換えにエネルギーを摂り過ぎる可能性も否定できないとされています。

機能性表示食品は医薬品のように使えますか?

使えません。保健機能食品は医薬品とは異なり、疾病の治療や予防のために摂取するものではありません。健診で数値を指摘された場合は、医師や薬剤師、管理栄養士に相談してください。

数値が正常な人が摂っても問題ないのですか?

「コレステロールが高めの方に適する」表示のトクホについては、コレステロール値が正常な範囲内の人が摂っても問題ないとされています。ただし、その表示の食品が対象としているのは値が高めの人です。また機能性表示食品を含め、商品ごとの注意事項を確認してください。

まとめ:選ぶ前の確認の流れ

コレステロール関連の表示がある食品は、制度の種類、対象者、摂取目安量、注意事項、届出情報の順に確認すると迷いにくくなります。

商品名や広告の印象だけで決めず、パッケージと公表情報を見比べてください。

数値が気になる場合は、食事の見直しとあわせて専門家に相談することをおすすめします。

参考資料

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