
コラーゲンは鶏の手羽先やフカヒレ、魚の皮やウロコなどに含まれるたんぱく質で、サプリメントではそうした素材から得たものが使われます。
ただし、どの由来が自分に合うか、どれが優れているかは、一般的に言い切れる段階ではありません。
この記事では、由来の種類、製品ごとの原料の例、低分子化の意味、選ぶときの確認点を順に整理します。
原料は「何から作られたか」を示す情報で、効果の大小を直接示すものではありません。購入前は、原材料表示で由来と、アレルギーに関わる表示を確認するのが基本です。
そもそもコラーゲンとは?原料を考える前の基本

コラーゲンはたんぱく質の一種で、からだを構成する全たんぱく質の約30%を占めるとされています。体内のコラーゲンのうち40%は皮膚に、20%は骨や軟骨にあり、血管や内臓にも広く分布しています。
コラーゲンにはいくつかのタイプがあり、皮膚や腱の主要なものはI型、軟骨の主要なものはII型と呼ばれます。
この型の違いは、原料を見るときにも関係してきます。後述するように、鶏軟骨由来のII型コラーゲンという表示を目にすることがあるためです。
コラーゲンサプリの原料にはどんな種類がある?

コラーゲンを多く含む素材として挙げられるのは、鶏の手羽先、フカヒレ、魚の皮やウロコなどです。
サプリメントの原料としては、豚皮由来や魚由来といった種類が知られています。鶏軟骨由来のII型コラーゲンを使った製品もあります。
| 由来 | 素材の例 | 補足 |
|---|---|---|
| 魚由来 | 魚の皮やウロコ | フィッシュコラーゲンと呼ばれる |
| 豚由来 | 豚皮 | 原料の一つとして挙げられる |
| 鶏由来 | 鶏軟骨(II型コラーゲン) | 鶏や卵のアレルギーがある人は避けた方がよいとされる |
なお、牛乳、卵、野菜、大豆などの日常的な食材にはコラーゲンが含まれないという説明もあります。コラーゲンは主に動物の皮や骨、軟骨などの結合組織に含まれる成分と考えると整理しやすくなります。
魚由来(フィッシュコラーゲン)の例

具体例として、明治の「アミノコラーゲン」は、コラーゲンの原料として低分子化フィッシュコラーゲンを100%使用しています。
原材料は魚のウロコと皮からカルシウム分を取り除いて純粋なコラーゲンを抽出し、吸収しやすい形に加工したコラーゲンペプチドです。これは同製品の原料の説明であり、魚由来のコラーゲン全般に当てはまる仕様ではありません。
同製品の説明では、魚由来のフィッシュコラーゲンは豚皮由来のコラーゲンと比べて約1.5倍吸収されやすいとされています。ただし、これはメーカー自身の説明であり、独立した第三者による検証として確認できたものではありません。また、公的情報では、吸収されたアミノ酸やペプチドが体内で再び皮膚や関節のコラーゲンになるかは定かでないとされています。
吸収量の差を、そのまま肌や関節への効果の差と読み替えないよう注意してください。
おすすめの低分子フィッシュコラーゲン
豚由来・鶏由来はどう見ればよい?

豚皮由来は、原料の種類の一つとして知られています。ただ、今回確認できた範囲では、豚由来そのものの製法や特徴を詳しく説明した公的情報はありません。そのため、豚由来について品質や効果の違いを断定することは控えます。
購入時は、パッケージの原材料表示で「豚」「魚」などの由来が書かれているかを確認するのが確実です。
「低分子コラーゲン」「コラーゲンペプチド」とは?
公的情報では、分解されているため高分子のコラーゲンより消化・吸収の効率は良いと考えられるものの、吸収されたものがコラーゲンの合成に利用されやすいことを指すわけではないとされています。
つまり、「低分子」という言葉は加工の状態を示すもので、体内での働きを保証する言葉ではありません。
原料の違いは選ぶ判断材料になる?

原料の由来は、確認しやすい比較軸の一つですが、それだけで選ぶのは慎重にしたいところです。
公的情報では、コラーゲンを摂取したときの肌や関節への影響を調べた研究のうち、一部で皮膚の弾力やひざの伸びの改善が認められた一方、皮膚の水分量やシミ、シワ、ひざの痛みや違和感への効果は認められていませんでした。
また、コラーゲンをどれくらい摂ればよいか、健康食品から摂った方がよいかは明確になっていません。コラーゲンに特定した必要量も設定されていません。そのため、由来や配合量の多さだけで選ぶより、次の確認点を使うと判断しやすくなります。
- 原材料表示で由来(魚・豚・鶏など)を確認する
- 食物アレルギーがある場合は、アレルゲン表示まで確認する
- 形状(パウダー、ドリンク、粒)と、続けやすさを確認する
- コラーゲン以外の配合成分とアレルギー物質を確認する
- 利用するときは製品の箱や容器を写真に残し、体調の変化を記録する
たとえば明治のアミノコラーゲンでは、製品ごとに使用するアレルギー物質が異なり、乳成分、オレンジ、大豆、ゼラチンなどが表示されています。
コラーゲンの原料が魚由来でも、製品全体にはほかのアレルゲンが含まれることがあるため、原料だけでなく全体の表示を見ることが大切です。
利用前に知っておきたい注意点
もともとアレルギー体質の人や、コラーゲン入りの保湿クリームなどを使った人が、コラーゲン飲料やサプリメントでアレルギーを起こした報告があり、重篤なアナフィラキシーの事例も複数報告されています。
妊娠中・授乳中の人は、安全性の十分なデータがないため、サプリメントのかたちで多量に使うことは避けましょう。体調に変化があった場合はすぐに利用をやめ、症状に応じた診療科を受診し、コラーゲン製品を使っていたことを伝えてください。
肌や関節に悩みがあるときは、サプリメントの前に皮膚科や整形外科など医療機関で相談することが勧められています。
皮膚や関節を含む健康維持には、コラーゲンにこだわるより、さまざまな食品をバランスよく適量とり、栄養と休養を見直すことが大切です。コラーゲンは体内でアミノ酸から作ることもできます。
