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リコピンを含むトマトの基本レシピ入門:加熱・油との組み合わせと作りやすい3品

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トマトを持って微笑む女性と、加熱したトマト、油を注ぐ鍋、トマトソースのパスタなど3品を並べた「トマト基本レシピ入門」の紹介画像。

リコピンを含む食材として身近なのはトマトです。

基本の考え方は、油を使って加熱するレシピを選ぶことです。トマトのパン粉焼きや豚肉とトマトの炒め物のように、特別な道具がなくても作れる料理があります。

この記事では、リコピンとは何かを確認し、加熱と生の使い分け、初心者向けの3つの作り方、選び方と保存まで順に説明します。

この記事の要点

リコピンはトマトに含まれる赤い色素で、熱に強く、油に溶けやすい性質があります。

そのため、炒める・焼く・煮るなど油を使った加熱調理が基本の選択肢になります。生で食べる場合も、オリーブオイルなどと合わせる方法があります。

目次

リコピンとは?どんな食材に含まれるのか

リコピンがトマトの赤い色素でカロテノイドの一つであることを、トマトとピーマンのイラスト、加工用トマトと生食用トマトの含有量の比較、注意書きで説明した図解。

リコピン(リコペンとも表記されます)は、トマトの赤い色のもとになる色素です。
β-カロテンと同じカロテノイドの一つです。

リコペンは緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの一つとして、e-ヘルスネットでも挙げられています。

厚生労働省の通知では、トマトやピーマンのように、β-カロテン当量が基準に満たなくても食べる回数や量が多い野菜を、緑黄色野菜に含めています。

トマトは日常で食べやすい食材なので、リコピンを意識した料理の出発点になります。

なお、トマトの種類によって含有量は異なります。ジュースやケチャップなどに使われる加工用トマトは、生食用トマトよりリコピンを多く含むと紹介されています。

農研機構が育成した加熱調理向きの「すずこま」も、生食用の「桃太郎ヨーク」より多いとされています。ただしこれは特定の品種どうしの比較なので、すべてのトマトに当てはめないよう注意してください。

生と加熱はどう使い分ける?油との組み合わせの考え方

トマトのリコピンは脂溶性で油に溶けやすいことを示し、油を使ったドレッシングのサラダと、油やにんにくで加熱するトマトのパン粉焼きを比べた図解。下部に効果の受け止め方と医師への相談も描かれている。

リコピンは脂溶性です。つまり水よりも油に溶けやすい性質を持ちます。そのため、オリーブオイルやバターなど油を使った料理にすると、吸収がよくなるとされています。

トマトのパン粉焼きのレシピでは、トマトは加熱によってリコピンを効率よく摂取でき、油やにんにくと一緒に加熱すると吸収性がさらに上がると紹介されています。

サラダで食べるなら、油を使ったドレッシングを合わせる、といった工夫も考えられます。

また、加熱には味の面の利点もあります。日本では大玉やミニトマトのほとんどが生で食べられていますが、消費量の多い国ではトマトの多くが加熱調理されています。

市場関係者の話として、生食用として売られているトマトでも火を入れたほうがおいしくなると紹介されています。生のサラダだけでなく、加熱料理にも使うと選択肢が広がります。

効果の受け止め方

健康への働きについては、リコピンの抗酸化作用が語られますが、病気の予防効果は「期待されている」段階の説明です。料理は、日々の食事を楽しむ工夫として取り入れるのが無理のない考え方です。

体調や持病が気になる場合は、医師や管理栄養士に相談してください。

基本レシピ1:トマトのパン粉焼き(トースターで作る)

左から、トマトと包丁で「切る」、天板に並べる、トースターで「焼く」、皿に盛った「トマトのパン粉焼き」へ矢印でつながる手順のイラスト。

トースターだけで作れる、調理時間20〜30分の料理です。切って並べて焼くだけなので、初めてでも手順に迷いにくいでしょう。

材料は2人分で、トマト1玉、パン粉大さじ2、粉チーズ大さじ1、おろしにんにく小さじ1/2、パセリ5切れ、塩・こしょうとオリーブオイル適量です。

  1. トマトのヘタを取り、5mm幅に切る。
  2. グラタン皿にトマトを並べ、塩、こしょうを振る。
  3. 200℃のトースターで10分焼く。
  4. パセリの葉をみじん切りにする。
  5. パン粉、粉チーズ、おろしにんにく、パセリを混ぜ、焼いたトマトの上に乗せる。
  6. 全体にオリーブ油をかけ、再びトースターで5分焼いて完成。

つまずきやすい点は、トースターの機種による火力の違いです。

レシピは200℃・合計15分が目安なので、焦げそうなときはアルミホイルをかぶせるなど、様子を見ながら調整してください。

基本レシピ2:豚肉とトマトのオイスター炒め(フライパン1つ)

豚肉、玉ねぎ、しめじを炒めたフライパンに、くし形のトマトを矢印で加え、オイスターソースを瓶から注ぐ様子を示したイラスト。
  • 豚肉は1センチ幅に切り、塩こしょうで下味をつけて小麦粉をふる。
  • 玉ねぎは1センチ幅に切り、しめじは石づきをとる。
  • トマトはヘタをとり、たて2つに切る。
  • フライパンに油を入れ、豚肉を焼き色がつくまで炒めて取り出す。
  • 玉ねぎ、しめじを炒め、肉を戻してトマトを加え、軽く炒める。
  • オイスターソースで調味する。

トマトは最後に加え、軽く炒める程度です。炒めすぎて崩れるのが心配なときは、このタイミングを守ると扱いやすくなります。

リコピンは熱に強い脂溶性の成分なので、油で炒める調理と相性がよいとされています。

基本レシピ3:トマトピューレとスープ・煮込みの使い方

乱切りにしたクッキングトマトを鍋で煮込み、ガラスのボウルに入ったトマトピューレになるまでを、矢印でつないで示したイラスト。

ジュースやピューレ、ケチャップなどの加工品を使うのも一つの方法です。手軽に始めたい場合に向いています。

自分でピューレを作る場合は、クッキングトマトを乱切りにして、厚手の鍋で混ぜながら煮込みます。5分ほどで好みの硬さになったら出来上がりです。固形スープの素を入れるとコクが出ます。このピューレは海老チリなどに使えます。

普通の生食用トマトで煮込むと、水っぽくなったり煮崩れたりすることがあります。日本のトマトの多くは生食用で、加熱調理には向かない場合があるためです。

その場合は、皮と種を取り除くときれいに仕上がるので、次の湯むきを試してください。

3品の比較と、下ごしらえのコツ

トマトに切れ目を入れ、熱湯、冷水の順に通して皮をむき、パスタやスープに使うまでを矢印でつないだ5コマのイラスト。
スクロールできます
料理主な調理法トマトの切り方一緒に使う油
トマトのパン粉焼き(2人分)トースターで焼く5mm幅に切るオリーブオイル
豚肉とトマトのオイスター炒め(4人分)フライパンで炒める縦に2つ切りサラダ油
トマトピューレ鍋で煮込む乱切り(レシピにより固形スープの素など)
各レシピの材料・調理法の比較(記載の分量はそれぞれのレシピの人数分)

トマトの皮が気になる料理では、湯むきが便利です。トマトの底に浅く十文字の切れ目を入れて熱湯にくぐらせ、皮が縮んで切れ目が広がったら冷水で冷やします。すると皮がつるんとむけます。パスタやスープに使うときは、皮と種を取り除くときれいに仕上がります。

さらに、生のトマトからパスタ用ソースを作る方法も紹介されています。

日本のトマトは海外のトマトより甘いのが特徴で、缶詰から作るソースとは違った、さっぱりとした甘さが残るソースになるといいます。

トマトの選び方と保存の基本

左に重さやハリなどの選び方と産地・旬の時期、右に完熟トマトは野菜室、青い部分が残るトマトは常温で追熟という保存方法を示した図解。

店頭では、持ったときにずっしりと重いものを選びます。実が詰まっている目安とされ、新鮮なトマトほど皮にハリがあります。

品種より産地と旬を意識するとよい、という市場関係者の意見もあります。トマトの産地は桜前線のように南から北へ移動するのが基本で、その時期に旬を迎える産地のものを選ぶ考え方です。

冬春トマトは12月から6月、夏秋トマトは7月から11月にかけて出回ります。

保存では、完熟トマトは冷蔵庫の野菜室で保存できます。青い部分が残るトマトは、常温で追熟させましょう。

トマトは低温に弱い性質があるため、熟し具合で置き場所を分けるのがポイントです。

よくある疑問

生のトマトでは意味がないのですか?

そうとは限りません。生でもトマトにはビタミンCなどの栄養が含まれます。リコピンの摂取効率を意識するなら、油を使った加熱調理が一つの方法という位置づけです。好みや手間に合わせて、生と加熱を使い分けてください。

初心者はまずどのレシピがおすすめですか?

トースターで作るトマトのパン粉焼きが取り組みやすいでしょう。切って焼くだけで、調理時間は20〜30分です。フライパンに慣れているなら、豚肉とトマトのオイスター炒めも選べます。

まとめ

リコピンを含む食材の代表はトマトで、油と一緒に加熱する料理が基本です。

まずはトースターで作るパン粉焼き、次にフライパンの炒め物、慣れたらピューレや煮込みへと進めると無理がありません。皮の湯むきや選び方、保存の基本を押さえれば、日々の料理に取り入れやすくなります。

体調面で気になる点があれば、専門家に相談してください。

参考資料

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