
日焼けのあとに肌が赤くなり、数日たつと黒くなる。
この記事では、初めての方でも順に追えるように、用語の意味から整理します。
赤みは紫外線による炎症、黒くなる変化はメラニンに関わる反応です。黒くなる反応にも即時のものと数日後のものがあります。赤くなりやすい人は紫外線に弱い肌とされ、「黒くなるから大丈夫」とは言えません。

監修者
銀座アイグラッドクリニック 院長
乾 雅人(紹介ページ)
2010年、東京大学医学部卒業。同大学附属病院で初期臨床研修、外科専門研修を修了。同大学大学院では外科学(呼吸器外科)を専攻し、肺移植領域の研究に従事。2020年、銀座アイグラッドクリニックを開業。臨床行為に従事する傍ら、医療コンサルティング会社も経営。総合病院や製薬会社、保険会社、会計事務所などの業務を補佐し、医療の社会問題化と向き合っている。NMNの上位互換である5デアザフラビン(TND1128)臨床研究の第一人者でもあり、眠れる知財の普及に尽力している。
日焼けのもと:地表に届く2種類の紫外線

地表に届く紫外線には、波長290~320nmのUVBと、320~400nmのUVAがあります。
波長とは光の性質を表す長さのことで、紫外線は虹の紫より外側にある、目に見えない光です。
黒くなる仕組み:メラニンの働き

メラニンは肌を守る色素
メラニンというとシミの原因という印象がありますが、紫外線を吸収して肌への影響を抑える大切な役割も持っています。
合成から転送までの流れ
- 紫外線などの刺激で、表皮のケラチノサイトがメラニン合成を促す情報伝達物質を作る
- その物質がメラノサイトに働きかけ、メラノサイトが活性化する
- メラノサイトの中で、アミノ酸のチロシンを基にチロシナーゼなどの酵素の働きでメラニンが合成される
- メラニンがメラノサイトの樹枝状突起を通り、周囲のケラチノサイトへ送られる
メラノサイトは表皮の基底層にある細胞で、メラニンを作る工場のようなものです。こうして紫外線を浴びた肌ではメラニンの合成が進みます。
黒くなるタイミングは2種類ある

| 種類 | 関係する紫外線 | 起こり方 |
|---|---|---|
| 即時黒化 | UVA | 強い日ざしの直後に黒くなり、30分から数時間で消える。淡色のメラニンが濃色に変化する |
| 遅延黒化 | UVB | 炎症がおさまった数日後にメラニンが増えて黒くなる |
遅延黒化で黒くなった表皮は、約1ヶ月で新陳代謝によってはがれ、元の肌色に戻ります。
赤くなる人と黒くなる人がいるのはなぜ?

黒くなるのは、紫外線を浴びて肌がメラニンを作るからです。
赤くなる肌は、赤くならず後で黒くなる肌より紫外線に弱いため、きちんとした対策が勧められています。
「しばらくしたら黒くなるから大丈夫」ではなく、ダメージは知らないうちにたまります。
UVAは奥まで届き、曇りや室内でも影響する

UVAは肌の奥の真皮まで届き、弾力の低下、しわ、たるみなどの老化を促します。雲やガラスを透過するため、曇りの日や室内でも影響があります。
日焼けしやすい時間・場所と、対策の目安

日焼け止めのSPFはUVB、PAはUVAの防止効果を示す表示です。
紫外線量は季節で多少変動しますが日中は常に降り注いでおり、年間を通した対策が勧められています。
服は濃い色や厚地のほうが紫外線を通しにくく、水にぬれると効果が薄れます。

日焼け後の手当てと相談先
取得した資料には、日焼け後の具体的な手当ての方法や受診の目安は載っていません。
水疱ができるなど症状が強い場合や不安が続く場合は、皮膚科などの医療機関に相談してください。
一般的な冷却や保湿の方法は、公的機関の情報で確認することをおすすめします。
