
原料によって含まれる栄養素や味は異なるため、選ぶときは「何が原料か」を最初に見るのが基本です。
この記事では、原料ごとの位置づけと、パッケージの表示から原料を読み取る方法を、初心者の方がつまずきやすい点から順に説明します。
青汁の原料は単一のこともあれば複数のこともあります。味や栄養は製品ごとに違うので、原料の名前だけで決めつけず、原材料名と栄養成分表示の両方を確認するのが確実です。
なお、ここで挙げる数値や特徴は特定の製品に関するもので、同じ原料の青汁すべてに当てはまるとは限りません。
YouTube動画でも解説していますので参考にしてみてくださいね!

監修者
銀座アイグラッドクリニック 院長
乾 雅人(紹介ページ)
2010年、東京大学医学部卒業。同大学附属病院で初期臨床研修、外科専門研修を修了。同大学大学院では外科学(呼吸器外科)を専攻し、肺移植領域の研究に従事。2020年、銀座アイグラッドクリニックを開業。臨床行為に従事する傍ら、医療コンサルティング会社も経営。総合病院や製薬会社、保険会社、会計事務所などの業務を補佐し、医療の社会問題化と向き合っている。NMNの上位互換である5デアザフラビン(TND1128)臨床研究の第一人者でもあり、眠れる知財の普及に尽力している。
青汁とは何か、原料で何が変わるのか
選ぶときの手がかりとして、素材(含まれている栄養素)、製造国、飲みやすい形状の3点が挙げられています。
この記事では、このうち「素材」にあたる原料の違いを中心に見ていきます。
大麦若葉:イネ科の葉を使う青汁

大麦若葉は、イネ科の大麦の葉です。
穂が出る前の成長期の葉を使い、食物繊維をはじめとする栄養素が含まれるとされています。
明治の「牛乳にあうおいしい青汁」は大麦若葉を原料とした製品で、飲みやすい味の食材として紹介されています。具体的な数値の一例として、この製品は1袋(4g)当たり、エネルギー10kcal、食物繊維2.6g、カルシウム7.6mgと表示されています。
これは当該製品1袋あたりの値であり、他社の大麦若葉青汁や、量が違う場合にそのまま当てはまるものではありません。
ケール:青汁の定番だが「苦い」だけではない野菜

ケールはアブラナ科の一・二年草で、キャベツやブロッコリーの原種とされる古い野菜です。
日本では約30年前に「まずい!」というキャッチコピーで青汁がブームになり、各地で青汁の原料として栽培されるようになりました。そのため「苦い、まずい」というイメージが先行しています。
国内生産量は2000トンに届いていないといわれ、そのほとんどが青汁用の原料として使われています。
つまり、日本のケールは青汁と結びつきが強い野菜です。
ケールの栄養とタイプの多様さ
野菜としてのケールは、β-カロテン、ビタミンC、カリウムやカルシウムなどのミネラル、食物繊維を含むと説明されています。
またケールにはコラード、ツリーケール、キッチンケールなど6つのタイプがあり、それぞれに多様な品種があります。
タイプや品種で姿が違い、食味や食感も異なります。「ケール」と一括りにせず、品種で味が変わりうる点は覚えておくと便利です。
おすすめの青汁商品
明日葉などその他の原料

明日葉(あしたば)は、青汁の原料としてよく名前が挙がる野菜の一つです。
たとえば森永製菓の「おいしい青汁」(機能性表示食品の飲料)は、野菜汁としてにんじん(国産)、ケール、大麦若葉、青シソ、ブロッコリー、あしたば、セロリ、クレソン、キャベツ、パセリを使っています。
この製品では1本(125ml)当たり食物繊維5.6gで、機能性関与成分は難消化性デキストリン(食物繊維)5gです。

原料ごとの違いを整理する
| 原料 | 分類・位置づけ | 確認できる特徴 |
|---|---|---|
| 大麦若葉 | イネ科。穂が出る前の成長期の葉 | 飲みやすい味の食材として紹介される製品がある(明治「牛乳にあうおいしい青汁」) |
| ケール | アブラナ科。キャベツ・ブロッコリーの原種とされる | 青汁では「苦い」イメージが先行。タイプ・品種が多様で、苦みの少ない料理用もある |
| あしたば | 複数原料の青汁に配合される例がある | 配合例は確認できるが、単独での味・成分の特徴は確認できていない |
どの原料も、味や栄養は品種、加工方法、配合割合によって変わります。表の内容は原料名から製品全体を判断するための目安にとどめてください。
原料によって味や飲みやすさは変わるのか
青汁は素材によって味が大きく異なります。同じケールでも品種で食味が違うため、「ケールだから苦い」と決めつけるのは正確ではありません。
味が苦手なときのアレンジとして、牛乳や豆乳、フルーツジュースと混ぜる、パスタやスープなどの料理に混ぜる方法が紹介されています。
牛乳などに混ぜる方法は栄養素を壊す心配がなく、どの形状でも試しやすいとされます。
一方、料理に混ぜて加熱すると壊れる栄養素もあります。
複数の原料が配合された青汁の見分け方
原料を知る一番確実な方法は、パッケージの原材料名を読むことです。
原材料名は、使用した原材料を重量の多い順に表示するのが原則とされています。食品添加物は、それ以外の原材料と分けて記載します。
この読み方を、前出の森永製菓「おいしい青汁」の表示に当てはめてみます。野菜汁の内訳の先頭はにんじん(国産)で、ケールや大麦若葉はその後に続きます。
重量順の原則からみると、この製品はケールや大麦若葉だけの青汁ではなく、にんじんを中心にした複数野菜のブレンドだと読み取れます。
なお、野菜汁の内訳の並びが個別の重量順かどうかは、表示ルール上、複合原材料の扱いに例外があるため、断定せず目安として見るのが安全です。
原料の産地や製法は表示で確認できるのか
製品によっては、原材料名に「にんじん(国産)」のように産地が書かれています。製造国についても、原産国名の欄で確認できます。前出の製品は原産国名が日本と表示されています。
特色ある原材料を商品上でアピールする場合、消費者の誤認を防ぐため、使用割合が100%でなければ使用割合を併記する規定があります。
強調された原料があるときは、その割合が書かれているかも見ておくと、原料の実際の使われ方が分かりやすくなります。ただし、これは表示ルールの見直しを検討した公的資料にもとづく説明で、個々の青汁がどの運用に該当するかは製品の表示で確認が必要です。
原料を比べて選ぶときの注意点
- 原材料名を最初に確認し、単一原料か複数原料かを見分ける
- 栄養成分表示は1袋・1本などの基準量をそろえて見る
- 自分の目的に合う素材かどうかを考える
- 製造国と、粉末・液体・冷凍などの形状も確認する
青汁は薬ではなく食品とされていますが、飲みすぎると栄養バランスの偏りや過剰摂取につながる場合があります。
まとめ
青汁の原料は、大麦若葉やケールが代表的で、明日葉などを加えた複数原料の製品もあります。
大麦若葉はイネ科の葉、ケールはアブラナ科の野菜で、品種で味が変わる点も押さえておきたいところです。
選ぶときは、原材料名で原料の種類と並び順、栄養成分表示、原産国を確認し、自分の目的と飲みやすい形状に合わせて決めてください。気になる比較の入口として、青汁全体の商品比較は次の記事も参考になります。
